金沢工業大学 制作物について

制作物報告は金沢工業大学4回生の北山が担当させていただきます。

金沢工業大学は、松屋母屋の東側庇下の内装改修を行いました。去年のこともあり、今年は特別強い気持ちで臨みました。

今年の金沢工業大学の参加者は1年目の人が約半分を占め、はじめは加工の進度や技術面で不安を感じていました。しかし、皆真剣に取り組んでくれ、無事に竣工することができました。

竣工予定を27日の正午とし、床張り、建具、ガラス加工、すのこ作り、棚作りとそれぞれ役割を決め、こつこつと作業を行いました。日を追うごとに疲れは溜まるものの、作業ペースは落ちることがありませんでした。それだけ1人ひとりのやる気が強かったように思います。


床張りまでは、既存の物にノミで手を加え、大引を入れていく作業に苦戦しましたが、その作業が終わるとペースが早くなり、丁寧に床張りを進めるのとができました。最後の1枚の寸法が合わず、途中焦りましたが、棟梁が機転を利かせて、素早い対応をしてくれました。
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すのこは、主に2回生が中心となり78枚という数の板を1枚ずつ丁寧にやすりがけをして、綺麗に仕上げてくれました。
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建具、ガラス加工では、材の余りがなく、ミスが許されない状態でした。1つひとつの作業を慎重に、集中して行わなければならず、精神が鍛えられました。一度もミスなく完成しました。
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棚は、端材で作る予定だったため、最後まで進めることができませんでしたが、1日半でなんとかつくり終えることができました。


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最終日、他大学の方に「金工は盛り上がっていて1番楽しそうだった」と言葉をかけてもらいました。集中して作業する、楽しむときは全力で楽しむとめりはりをつけて最後まで作業することができました。加子母の方に支えや、素晴らしい仲間が集まったからだと思います。
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竣工後に床の上で寝転がってみましたが、凄く良いものができたと思います。ぜひ、完成した床で大の字になって昼寝をしていただきたいです。

…松屋の庭にひまわりを植えたので南側の窓を開け、ひまわりを見ながら休んでもらえる日が来ると嬉しいです。とにかく、松屋に足を運んでいただき裸足になって歩きまわったり、寝転んだり、空間でゆったりくつろいでもらいたいです。

2週間ありがとうございました。



# by K_moku | 2016-09-05 23:07

滋賀県立大学 制作物について

制作物報告、今回は滋賀県立大学2回の渡会が報告させていただきます。
今年の滋賀県立大学チームは、松屋の離れ部分の内装を改修となっており、無事工期中に竣工を行うことができました。
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離れの機能としては松屋のトイレ・風呂のアプローチとなっており、そこに新しく少人数での交流スペース、作業スペースを追加しようということになりました。
そして私たちが考えたのは、一枚の「壁」をつくることでした。
壁、といってもただの壁ではありません。そこには椅子や棚などの建具という機能を収納した機能壁となっており、そして線と四角で形成されたモンドリアン柄と呼ばれるデザインを組み合わせた少し特別な壁となっております。
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工期中の作業内容は、簡単に言うと前期は躯体部分の加工、後期は建具・合板の加工作業といったような内容でした。
躯体部分では非常に精度が高い加工を求める必要がありましたが、前期メンバーは見事それをほぼ達成することができ、とても助けられました。
後期メンバーでは、ひたすら合板と向き合う作業が多かったです。なかなか上手くはまらず四苦八苦。本当に皆、よく頑張ってくれました。

そして27日、無事竣工。種類の違う合板を組み合わせ、素材を活かしたデザインの壁が無事出来上がりました。
傷んでいつ抜けるか不安だった床も新しく張り替え、安全性も向上しております。
今年の滋賀県立大学は本工期までに完成したトイレ空間、そして本工期で行った離れの内装の2つを改修したことになります。
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それを通じて非常に沢山のことを学ばせてもらいました。加子母村の皆さま、一緒に作業をしてきた他大学の皆さま、2週間、いえそれ以上の期間大変お世話になりました。ありがとうございました。
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# by K_moku | 2016-09-03 00:20 | 2016年度

立命館大学 製作物について

8月31日のブログは立命館大学3回生の細浪が担当させていただきます。

今年の加子母木匠塾では8月27日の幹事会にて全参加チームから工期内の竣工報告を聞くことができました。
この記事では立命館チームの製作物報告をさせていただきます。


2016年8月27日の午前に無事竣工いたしました。
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今年は加子母中学校下にある園地に、加子母の壮大な山々を見渡すことができる展望デッキを製作しました。



この敷地にはすでに過去の木匠塾による既存の製作物がありましたが、ほとんどが劣化しており危険な状態であった為、4月の幹事会からプレ期までの時間を使い徐々に解体していきました。
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本工期に入ってからはしばらく工場での作業が続きました。
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前半はほとんど現場を見せることができずに申し訳ないです。


残り2日というところから、工場から現場へ材の搬入が行われました。
ここから一気に躯体部分を立ち上げます。

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総勢51人という大人数でしたが、いつも頼りになる3回生、パワー溢れる2回生、しっかり者の1回生、それぞれが本当に頑張ってくれたからこその今年の色がついた木匠塾が出来ました。みんな本当にありがとう。

そして何よりも私たち学生を受け入れてくださる加子母の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
素晴らしい思い出を作ることができました。今年もありがとうございました。

個人的なことですが、加子母木匠塾に参加するのは今年が最後になります。
1回生から参加させていただき、この3年間本当にたくさんの思い出ができました。
今では本当に加子母が大好きで、いつでも帰りたい思いでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

しかし、立命館チームは新体制となり、来年度も加子母木匠塾に参加させていただきます。
どうかこれからも応援よろしくお願いいたします。

# by K_moku | 2016-09-01 08:10 | 2016年度

京都造形芸術大学 制作物について

8月30日の制作物報告のブログは、京都造形芸術大学3回生の速水が担当致します。

2016年8月27日、無事に竣工致しました。
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今年度は、加子母で古くから愛される劇場、明治座の周辺整備を行いました。
重要文化財で基礎を打てない明治座の敷地内に、移動式屋台と家具を作ることで、入り口付近の物販スペースに新しく人のコミュニケーションが生まれるような緩く留まることのできる場所を製作することを目標としてきました。

明治座の方を始め、たくさんの加子母の方々にお話を伺いながらの制作でした。
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7月には隈取体験をさせて頂きながら、加子母歌舞伎に触れさせて頂いたりもしました。
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本当にお世話になりました。ありがとうございました。

何度も気を付けたのは「重くなりすぎないこと」。
屋台は移動式なので重すぎたら持ち運べない、というのが大きな理由ですが、ベンチや机に関しても、出来る限り軽やかに見えること、実際に軽く作ることに重きを置いてきました。
沢山の人に気軽に使っていただきたい、居心地の良い場所にするために動かしていただきたいという願いや、古くからの建築にも関わらず、その長い歴史の重みと共に、いつも傍にいてくれる親近感こそが明治座の魅力だという私たちの解釈が含まれています。

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制作時の和やかな雰囲気や木材の凛とした美しさを制作物から感じていただけるのではないかと思います。

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参加3年目の今年を振り返った時、本当に多くの気持ちが溢れて言葉になりません。
3回生の人数が少なく、形ばかり役職の肩書を連ねてはいましたが、実際は仕事の数だけ、お願いしますとありがとうを口にしつづけた2週間でした。
誰もが余裕のない中、いつも傍で頑張る背中を見せ続けてくれた同期、状況を察して助けてくれた後輩、話を聞いてくれ、力になってくれた先輩、広い心で受け止め続けてくれた加子母の方々に心から感謝しています。

普段何気なく諦めてしまっている小さなことに、ふとした気軽さで向き合える力が、木匠塾にはあります。
そんな小さな積み重ねが、ある時自分の価値観を大きく変えていることに気が付いたりもします。
そんな時間が、そんな場所が、ずっと在り続けてくれるといいなと思います。

今年参加してくれた1回生が、「私たちが3回生になったらこんなことがしたいんです!」と話してくれたのが、何よりも嬉しかったです。きっと出来るよ。応援しています。

2週間本当にお世話になりました。ありがとうございました。
来年度に向けて、また新たな動きが始まりますが、どうか応援宜しくお願い致します。

沢山の想いがつまった制作物が、明治座で、多くの人に触れられ、愛されるといいなと願いつつ、本年度制作物の報告とさせて頂きます。

# by K_moku | 2016-08-31 07:04

京大・工繊チームの制作物について

今日のブログは京都大学三回生の小坂が担当させていただきます。

今年の京大・工繊チームの制作物である松屋母屋北側と西側の改修は、無事作業を終え、竣工することができました!

西側は新たな柱と扉を付け加え、建具の調整を行いました。
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北側は基礎から始まり、既存に新たな軸組を加え、屋根、土壁、板壁、扉を制作しました。
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京大・工繊チーム総勢53名で臨んだ改修が無事形になり、とても嬉しく思います。
また本年度共に改修にあたった金沢工業大学・滋賀県立大学・京大工繊をはじめとする様々な大学が、6年間それぞれの形で松屋に携わり、本年度ついにひとまずの完成を迎えられたことに感動せざるを得ません。
今まで松屋改修にご協力いただいた全ての方に感謝しています。本当にありがとうございます。

加子母木匠塾に参加し、木に触れ学びながら過ごすことで、今年もまた素敵な夏の思い出ができました。メンバー1人1人が貴重な経験をすることができたのではないかと思います。

京大・工繊チームは来年度も加子母木匠塾に参加しますので、今後もよろしくお願いいたします。
また来年、加子母に帰ってくることを楽しみにしています!

# by K_moku | 2016-08-29 20:45